書道教室に対する疑問

【書道教室に対する疑問】

 

 

 

以下の箇条書きは、書道について「私が感じた疑問」と、「人から聞いた疑問」です。

 

 

 

つまり「書道に興味のある人の疑問」です。

 

 

 

書道教室を開くにあたって、これら疑問の解決方法を1つ1つ模索していけば、それを集約して「これまでにない書道教室」ができるのではないか?と考えました。

 

 

 

 

他にも疑問はあったのですが、すべてを網羅しようとすると広すぎて私の手に負えそうにありません

 

 

 

そこで「私がその疑問を解決したいか?解決できるか?」というフィルターをかけて、絞り込みました

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それら厳選した疑問を普段使いの言葉で伝わるように心がけて、私が文章に起こしました。

 

 

 

以下、それらの疑問に回答する形で貴拙舎の書道に対する考え方を詰め込んでみました。

 

 

 

【書道教室に通ったことの無い方で…】

 

 

◆これといった理由はないけど、何となく字が上手になりたい方

 

 

なぜ?が無いという方は、きっと文字に関する小さな経験が積もって山となったんでしょうね。

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まさに「今」が学び時だと思います。

 

 

◆決意なんて求められると困るけど、興味があるから「サクッと」やってみたい方

 

 

素敵だと思います。

 

 

英会話に興味があるから英会話教室に通うのと一緒です。

 

 

当教室なら、初期費用も少ないです。 

 

 

「サクッと」やって、合わなければ辞めれば良いだけ

 

 

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気軽にご連絡くださいね。

  

 

◆私は学歴も低いし、漢字も読み書きや筆順だって知らないから、みんなに笑われるのではないかとためらっている方

 

 

最近はめっきり文字を手書きする機会が減りましたので、多くの生徒さんが小学校で習った漢字を書けません(笑)

 

 

あまり学歴に関係なくみんな一度はやらかしてますので、どうぞご安心下さい。

 

(^◇^;)

 

 

そんな時は「あるよねー(^◇^;)」って、みんなで笑い飛ばしましょう

 

 

「恥をかいた、、、」ではなく「1つ賢くなった\(^o^)/」と考えましょう。

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また書道はある程度稽古すると、筆の訓練と同程度かそれ以上に書道史や文字学の勉強が必須になってきます。

 

 

でも書道史や文字学ってマイナー過ぎて、東大生でも一から学ぶ分野です。

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だからこれまでの学歴なんて、全く気にする必要は無いですからね(^-^)。

 

 

ちなみに一般的な書道教室の8割方は、このような書道史や文字学を教えてくれません。

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筆からではなく、こちら方面から書道を好きになるのもアリですよ。特に歴史好きな方にはオススメです

 

 

◆書道教室って何となく敷居が高くて、上手な人ばかりだと確実に浮いてしまうと震えている方

 

 

教室がそれっぽい日本家屋とかだと、まず服装から気にしてしまいそうですよね(笑)

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その点も考慮して、私の教室では初心者でも入りやすい内装を意識しました。

 

 

なので精神性を重んじる上級者みたいな人だらけみたいなことはありません。

 

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また仲良しグループみたいなものも存在しませんので、変な所で気を遣うこともありません。

 

 

◆書道教室を探しているが、何だか芸術っぽい所か子供だけっぽい所しかなくて決められない方。

 

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今の書道界も、他業種と一緒で二極化が進んでいます。

 

 

私の教室では中流復活を目指し、まずは生徒さんを「中の上」レベルにすることを目標とします。

 

 

具体的には、普段の生活で「字がキレイですね」と言ってもらえるレベルです。

 

 

その先は様々な雰囲気の文字を書き分けたり、書道教室で教えるレベルです。

 

 

◆毎日が家と会社の往復で張り合いがなく、「何か始めたい」と思っている方

 

 

私も会社員を12年していたので、よくわかります。

 

その往復ペースを崩さないことが、疲労感を最小限に抑えてくれます。

 

一方で嫌いではないけど、特別好きという訳でもない仕事をこなすだけで年齢を重ねていくことに不安を感じますよね。

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書道は「肉体的疲労が少ない」「準備や片づけが少ない」「仕事や生活でちょいちょい役立つ」「誰もが学校で習ったことがある」という点で、最初の一歩を踏み出しやすい習い事です。

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◆ペン字練習帳を完遂して字が上手になったけど、いつのまにか戻っていた方

 

 

練習帳を独学で完遂してしまう方は、とても意志の強い方です。

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本当に尊敬します。

 

<(_ _)> 

 

私には最後までやりきる自信がありません。

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そして以前より「キレイな文字がその瞬間だけ書けるようになった」ことでしょう。

 

 

ただ私の教室の目指すところは「キレイな文字が書き続けられるようになる」ことです。

 

 

つまり「1日で…、1週間で…、1か月で…」的な練習帳で、上手な文字を「その瞬間だけ書くこと」は出来ますが、「書き続けること」は出来ないということです。

 

 

一週間に90分程度の稽古を継続してみませんか?

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◆ペン習字の手本のような字ではなく、今より少しだけ大人びた字が書きたい方

 

 

よくよく考えると、ペン習字の手本のような文字って活躍の場があまり無いですよね?

 

 

だっていかにも「頑張ってキレイに書きました」みたいな文字は、とっても書くのに時間がかかるんです

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でも時間をかけて「頑張ってキレイに書きました」みたいな文字を書き続けると、手がそれを覚えて普段の速度の文字が変わってきます。

 

そこに筆で学習した「線質」が加わると、大人びた文字に変わってきます。

 

この教室ではあくまでも普段の速度の文字がキレイになるために、まずは「頑張ってキレイに書きました」みたいな文字意識して学んでもらいます。 

 

 

◆子供と一緒に習い事をすることで、自分も一緒に成長したい方

 

 

とても素敵な親御さんですよね。

 

 

 

子供に勉強させたいと思ったら、親が勉強している姿を見せることが一番効果的だと聞いたことがあります。

 

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まぁ確かに読書習慣の無い親から「本を読め!」と言われても、何だか違和感ありありですよね。

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同じ時間に習うなら行き帰りも安心ですし、まさに「姿」を見せることができますね。

 

 

 

また違う時間でも、共通の話題ができることで親子の会話が弾みそうです。

 

 

 

ただ親子で同時に学べる習い事って、結構少ないんです。学習塾は無理だし、スイミングは年齢別だし、ピアノは個人教授だし、、、。

 

 

 

書道教室も年齢別な所もありますが、当教室では同時学習が可能です。

 

 

 

2019年9月現在、母と娘息子が7組(組み合わせ年齢はバラバラ)、祖父孫が1組いらっしゃいます。この数は他の書道教室に比べて、断トツで多いです。

 

 

 

◆退職後の「趣味探し」「生きがい探し」に疲れてきたが、そういえば「字がキレイですね」と褒められたことがある方

 

 

私の父もそうでしたが、人付き合いの苦手な人にはつらい状況ですよね。

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書道はいいですよー。

 

 

 

黙って静かに書いていると、褒められます(笑)

 

 

◆正直、書道にはそれほど興味が無いけど、教室通いを日課にすることで家に籠りがちな生活にリズムをつけたい方

 

 

例えばジムに通う、地域活動やイベントに参加することが出来る方ならいいんです。

 

 

でも色々考えると、足が重くなる…。

 

(´・_・`)

 

私の教室では「行き帰りの散歩」「稽古」「軽いおしゃべり」のように、それぞれをサクッとこなして1日3時間前後を過ごせます。

 

 

また外出の機会の減った高齢の親御さんを連れて、娘さんもご一緒に稽古を受けられるというケースも増えています。

 

 

ただただ面倒を見るという一方的なものではなく、何かを一緒に体験するといった一体感は細胞の活性化にとても有効なようです。

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そして何よりも一緒に学ぶ姿が美しいです。

 

 

記念日に贈り物も悪くないですが、実はこういった共同作業こそが本当の親孝行なのかもしれませんね。

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◆脳の老化防止に書道って役立つんじゃないかなぁ、と漠然と思っている方

 

 

これは脳科学で既に実証されているようです。

 

 

私も読んだ書籍ですが、気になった方は「脳トレ 書道」で検索してみてくださいね。

 

 

会話ももちろん大事ですが、その場合は脳の1か所しか使わないそうです。

 

 

一方で文字を書くという行為は、脳の5か所くらい使うらしいです。

 

 

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って言われると、確かに書道を続けている高齢者に認知症の方っていない気がします(私の知る限りですが…)。 

  

 

 

【書道教室に通ったことのある方で…】

 

 

◆むかし書道教室に通ったけど、ちっとも字が上手にならなかった方

 

 

私の年代では書道教室に通う生徒は多かったのですが、「字がキレイになった」という声はあまり聞きませんでした。

 

 

また最近になって「あの時、ちゃんと習っていれば良かった…」という声も耳にします。

 

 

私の教室ではこういった方たちの「再挑戦書道」に力を入れたいと思っています。

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私が書道教室を開いた大きな理由の1つです。

 

 

 

◆普段の字が上手になりたいだけなのに、なぜ大筆で練習するの?と思ってしまった方 

 

 

大筆で練習するのはキチンとした理由があります。

 

 

問題はそれを教えてもらえなかったこと、また大筆の練習(小学生)で書道をやめてしまう所にあります。

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この教室では目標として、小筆でキチンとした楷書と行書が書けるようになることを目指します

 

 

◆高名な先生について学んでいたが、御礼的な部分に疑問を持ってしまった方

 

 

私も悩んだことがあります。

 

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とってもお金がかかりますね

 

 

通常月謝・出品料・手本料・展覧会用の墨や紙・表具代・入選後の御礼…。

 

 

その額ウン十万!

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それが年2回ならさらに倍!!

 

 

不明瞭なお金の流れが気になって、書道自体を辞めないでください。

 

 

書道教室はいくらでもありますよ

 

 

 

◆月謝を払っているのはこちらなのに「その言い方はどうよ?」みたいな叱り方をされてヘコんでいる方

 

 

学校を出てからすぐに「先生」と呼ばれる職業に就いた方の中には、確かに一部ですが横柄な方はいます

 

<(`^´)>エッヘン。

 

学生にならまだしも、社会人にまでそういう態度は如何なものかと思ってしまいます。

 

 

私は12年間、接客販売業をしてきましたので、そういうことは無いと思っています。

 大人の再挑戦書道の応援

 

 

◆○○のような字が書きたいと思っているが、先生にとても相談出来る雰囲気が無くてモゴモゴしている方

 

 

習い事の先生と意思の疎通ができないなんて、正直悲劇です。

 

((((;゜Д゜))))

 

私の教室ではワイワイ楽しみながらを約束はできませんが、皆さんが気持ちよく学べる環境作りはお約束いたします

 

 

質問は忘れないうちに、すぐして下さいね。

 

 

 

◆大きな展覧会に出品することが当たり前な空気の書道教室に疲れてしまった方

 

 

展覧会は素敵です。

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期限までに緊張感をもって努力することで、格段に上達することがあります。

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賞を取れれば嬉しいですしね。

 

 

ただ大きな展覧会には多額の出費と、膨大な稽古時間が必要です。

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そのため、出品の目的を明確にしておく必要はあると思います。

 

 

でないと「何でこんなことやっているんだろう…」っていう気持ちになってしまいます。

 

 (ToT)

 

◆だいぶ離れてしまったが、書道教室の先生になりたい方

 

 

仲間が増えて嬉しいです。

 

 

よく「どこまでの技術と知識があれば先生になれるか?」という疑問を耳にします。

 

 

高度な技術や知識を持っていても、上には上がいることを知っている方は「イヤイヤ、私になんてとてもとても…」とおっしゃいます。

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でもそれを言い出すと、死ぬまで書道教室は開けません

 

 

なので、私は自分を厚顔無恥な男であると認識することにしました。

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ただ私は笑われても構いませんが、入会して下さった生徒さんに恥をかかせる訳にはいきません

 

 

よって筆の訓練はもちろん、書籍を中心に書道史や文字学の勉強を日々欠かさないようにしています

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書道教室の先生には免許よりも覚悟が必要な気がします。

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…っていうか、私も始めたばかりなので正直答えを知りません(笑)

 

 

◆この先できればパートではなく、文字を教えることで家計を支える術を探している方

 

 

本来、書道教室・書道家(書家)に免許は不要です。

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名乗れば先生です。

 

 

ただこの教室でも、2019年3月から段級位システムを開始いたしました。

 

 

コツコツ学んでいけば、一般部から教練部(師範養成コース)を経て師範認定まで受けられるシステムになっています。

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そこで師範を取得した方には、教室を開校していただきたいと思っています。

 

 

書道教室経営は簡単ではありませんが、パートで働くことと比べたら、、、

 

・働く日時と場所を自分で決められる

・子育て中も働ける

・老後も働ける

・自分で稼げる安心感

・代わりのいない仕事に誇りを持てる

・書道教室がドンドン減っている

・初期投資が少ない

・自宅なら固定費もほぼ不要

・仕入れロスが無い

・借金を抱える心配がない

・時給換算すると割がいい

・自分が一番上達する

・自分の月謝も稼げる

・生徒さんの笑顔に癒される

・嫌な上司もいない(笑)

 

 

などなど、メリット満載です!

 

 

「自分なんか無理」って自分の可能性を自分で否定しないで下さい

 

 

「生徒を持ったら責任が発生するし、、、」って、それは銀行員でも車のディーラーでも飲食店でも顧客に責任を持つのは一緒です

 

 

→同様に閉店してしまったら責任を果たせないのも一緒なので、気にするのはやめましょう。

 

 

「先生みたいに目の前で手本が書けない、、、」って、それは手本を書く稽古をしなければ最初は誰でも書けません

 

 

→そもそも現在の私だって、手本といえるものがちゃんと書けているのかわかりません。

→最初は書き貯めだっていいじゃないですか。

 

 

、、、

 

 

行書6字までの基本稽古を終えた一般部の生徒さんが、師範を目指すワンランク上の教練部にたくさん移行してくれると嬉しいです。

 

 

文字を書くのが好きな方は是非御一考下さいね。

 

 

、、、

 

 

、、、

 

 

などなど、長文過ぎてゴメンナサイ。

 

 

これを読んでくださった方に、少しでも何か伝わるものがあれば嬉しいです。