貴拙舎とは?
【貴拙舎の名称】
ヒントはソクラテスさんの「無知の知」です。
本当に無知な人は、自分の無知さえ知らない。
自分の無知を知っている人は、もうその時点で無知ではない。
みたいな意味です。
これを書道に置き換えてみました。
本当に下手っぴな人は、自分の下手っぴささえ知らない。
自分の下手っぴさを知っている人は、もうその時点で下手っぴではない。
つまり「下手を認識することが、上達の第一歩」と捉えました。
となってくると、下手がとても貴いものに感じられました。
この下手っぴという言葉を「拙(セツ)=つたない」に置き換えてできたのが、貴拙舎です。
「拙(セツ)を貴(タット)ぶ舎(シャ)=仮の建物」という意味です。
ネットやチラシなどで書道教室を探していらっしゃる方は、、、
①下手を認識
②習いたいと思う
③具体的に探している
④申し込みをする
⑤稽古する…稽古する…稽古する…
という点で、もう既に③まで達しているということになりますね。
私もまだまだ下手くそですので、皆さんに刺激を受けながら一緒に努力したいと思います。
貴拙舎はこのような所です。
気になった方、ぜひお電話くださいね。
【稽古の考え方】
習い事は何でもそうですが、継続が大事です。
小学生の時に4年間書道をやっていたから、大人になっても書けるか?
ペン字も毛筆も整えては書けますが、美しくは書けません。
書道の面白さって料理に例えるなら、ケチャップ・マスタードのパンチあるハンバーガーのようなわかりやすい旨みではありません。
ダシや野菜の繊細な旨みを感じ取る和食の世界です。
わかりやすい世界ではないので、鍛錬に時間を要します。
だから継続なんです。
そして往々にして、こういう世界は修行僧のようなストイックさを求められます。
でも入り口の段階でこういうスタイルでは、書道人口は減るばかりです(実際大幅に減っています)。
なので私の稽古は伝統を土台として、その上に皆さんの興味を少しでも掻き立てるようなアプローチを展開するよう心掛けています。
例えば通常は半紙4文字や6文字の稽古で基礎を固めながら、定期的に般若心経講座(小字)・書き初め講座(大字)・一字書作品講座を行います。
またひらがなを学ぶにしても、ペン字である程度書き込んでから筆でも学びます。
このように多角的なアプローチを提供することで、皆さんの興味を引き出しながら継続して学んでいただく手引きをするのが私の仕事だと考えています。
だいたい字が上手になりたいから面白くもない稽古に根性で参加する、みたいなスタイルでは続きません。
なので私の理想は「あっ、今日は稽古の日だ!楽しみ~( ^ω^ )」みたいに思っていただける稽古です。
常にそれを思っています。
貴拙舎はそんなところです。