段級位・古典研究・師範養成
【段級位システムの良い点・悪い点】
開校以来、ご希望の多かった段級位システムを当教室でも取り入れることに致しました。
〇学習意欲の向上。
〇学習者が日々の上達を数値で把握することで、現在地の把握ができる。
〇段級をもらうことで自信がつく。
〇特に小学生は書道教室に通っていると、「俺〇段だけど、お前は?」みたいな会話になります。その時に答えられないと、ちょっと寂しい。
〇×稽古した文字が評価にさらされます。もちろん毎回昇級昇段は出来ないので、嫌な思いも経験します。ただそれを乗り越えて強くもなります。
×改善点を記憶して直していかないと、いつまでたっても段級は上がりません(皆さんに最初にオススメする学習方法をキチンと守れば大丈夫です)。
×段級に甘んじて勘違いしたり、また努力をしなくなる可能性(「八段だから、俺上手だし」「師範とったからもういいや」みたいな)があります。
×あらゆる書道教室が認定する段級位は、すべてが非公式です(文科省認定ではない)。ただ履歴書に書いちゃいけないわけではなく「貴拙舎書写書道教室 小学部 三段」とか書いてもらえればOKです。
×バラエティー番組で芸能人が「私、八段!」とか言っちゃうのは、団体名と所属部を省略するからダメなんです。でも大方小学部だから、恥ずかしい(笑)。
【月額利用料について】
◆小学部~一般部に参加 段級位審査+競書冊子代 = 800円(小中学生は全員参加)
◆段級位に不参加 競書冊子代 = 500円(高校生以上は参加・不参加の選択可能)
◆教練部(師範養成) 段級位参加800円のみ(楷書と行書の基本稽古終了が参加条件)
*毛筆・硬筆両方を審査します(一般的に片方だけで600円前後がかかります)。
*級は毎月、段は年4回で審査します(段は一般的に年2・3回が多い)。
*昇段試験代はいただきません(一般的に1回の審査で1,500円前後かかる事が多い)。
*開始級は初回審査時に認められた実力級と10級との中間点から。例えば小学部2級と実力を判断された場合は、小学部5級からスタート。
*小学部→中学部→一般部といった部変わりで6段下がります(段数はまちまちですが、多くの団体もそうです)。
*他団体の段級をそのまま当てはめての編入は出来ません(多くの団体もそうです)。審査基準が違うので。
*小学部~一般部と教練部では、希望者に認定書を発行いたします(1部1,800円)。
【教練部について】
◆教練部とは師範養成コースです。
◆楷書と行書の基本稽古終了が参加条件で、「段級位審査+競書冊子代=800円」を納めて頂くと学べます。
◆書道教室を開くにあたって、最低限学ぶべきと思われる教材を順番に学びます。
◆教授免許には小中学生に指導ができる「書写指導員」と、一般の芸術科書道も指導できる「師範」があります。
◆「書写指導員」までに「書道概論」「書道史」「貴拙舎書写教育法」の特別講座必修(別途料金)。
◆「書写指導員」までに「雅号」「印」の授与を受ける(別途料金)。
◆「師範」までに「貴拙舎書道教育法」の特別講座必修(別途料金)。
◆「書写指導員」「師範」でそれぞれ筆記・実技の試験があります(無料)。
◆「書写指導員」に合格すると、書道教室経営の具体的な数字を用いたお話を致します。これは私が釣具屋で10年間店長だった時に実地で学んだ基礎的な知識を書道教室に応用した方法論です。ただ経営や経理を専門に学んだわけではないので、これは無料です。
◆教室同士が近すぎる場合、希望地に教室が開けない場合があります。
◆教室を開いたら、毎月売上報告をしてもらって、それを元に改善点を話し合います。
◆ホームページやチラシの作成など、広告宣伝も全力でサポート致します。
◆教授者の売上は「通常月謝」「年会費」「古典学習代」で、ロイヤリティはありません。ロイヤリティで半分近く持っていかれたら、私ならやる気が出ません。
◆貴拙舎ではウン十万(ウン百万!?)という師範養成代金をいただかない代わりに、書写指導員や師範を取得した場合に以下の点を順守していただきます。
・通常月謝・年会費・段級位取得代を納めて稽古に通い続けること(遠距離の場合は通信教育になります)。貴拙舎の教授レベルを落とさないためです。
・教室を開いた場合、生徒さんの段級位取得代を納めること。これは審査料、印刷物発行代です。一般の書道協会では競書雑誌代がこれに当たります。
【教室の名札掛け】
◆段級位システム参加者には、最初に無料で木札を1枚差し上げます。小筆を用いて自分で名前を書いてもらいます(小学1・2年はペンでも可)。それを名札掛けにぶら下げます。
◆名前書きは一発勝負で、下手っぴでもそれを使います。2枚目以降は1枚200円。
◆上達して書き直したくなったら、その時は購入してください。
◆退会時に返却希望の方は申し出て下さい。お声がけが無ければ、引き続き掛けさせて頂きます。
◆木札は電動ドリルで穴をあけて、その周辺と上下の切断部をヤスリがけしたものです。結構手間がかかってます(笑)