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2019-04-18 18:00:00
書道教室の選び方⑤
その⑤ 先生が書道家(書家)をアピールしない教室
「書道家(書家)の定義って何でしょう?」
書道(書)って一応基本の定義はあるのですが、結構解釈の差があって(この時点で定義ではない(笑))、なかなか難しい問題なんです。
よってそちらに寄り道すると帰ってこられなそうなので、今は私の個人的な解釈(多数意見ではないです)で進めます。
私が考える書道家(書家)とは、自分の作品や活動を販売して、そのお金で飯が喰えている人のことです。
最近こそメディアの影響で、デカイ筆持って綺麗なおべべ着てバシャバシャやっている人をソコソコ見かけます。
9割方残念ですが(笑)、それで飯が喰えているなら、私は書道家(書家)を名乗って良いと考えます。
プロデューサーの意向に沿って、一般の方が何となく想像する書道家(書家)の姿を演じきっているからです。
その覚悟たるや素晴らしい。
有名になれて、ちょっと羨ましいです。
でも私には出来そうにありません。
札束積まれたらわからないけど、、、
(^◇^;)
まあ、依頼はないでしょう。
一方で伝統に根ざした素晴らしい書を書ける方でも、高校の芸術科書道教員、大学の書道講師・書道教授、書道教室の先生は書道家(書家)とは言えないと思っています。
それって教えることを主とした、書道の先生(シュージのセンセ)で飯を喰っているってことですよね?
・画家は絵を販売して飯を喰う
・料理人は飯を作って飯を喰う
・看護師は人の看護をして飯を喰う
・会計士は人の銭勘定をして飯を喰う
などなど、、、
当たり前です。
でも人に教えることをメインとしたら、それぞれ、、、
・絵画教室の先生
・料理教室の先生
・看護学校の先生
・経理学校の先生
です。
でも書道(書)の世界は不思議で、99%が自分の作品や活動を販売して飯が喰えていないのに、書道家(書家)を自称する人が多いのです。
収入の大半は書道を教えることで飯を喰っているのに、、、。
私の肩書は「書道教室経営者」です。
書道家(書家)は名乗っていません。
作品や活動で飯を喰えていないのはもちろんですが、そもそも書道家(書家)になりたいと思ったことがありません。
小学生の時からの夢が「書道教室の先生」でした。
なので、夢が叶ってしまった訳です。
もう死ぬまで「シュージのセンセ」でいられる様に、毎回指導方法を試行錯誤しています。
日々、私ではなく生徒さんが上手になるにはどうすれば良いかを考えています。
しかしながら書道家(書家)を目指している方は、書道教室をシノギと考えている方もいます。
それって「字が上手になりたいな」って思っている生徒さんにメッチャ失礼です。
そもそも書道家(書家)とシュージのセンセでは、求められるスキルが全く違います。
名プレイヤー、名コーチにあらずってやつですね。
書道家(書家)を名乗りたがる方は、あくまでも芸術家でいたいんだと思います。
なのでそういう方の教室は、いきなり個性爆発の手本だったり
(゜ω゜)エッ!!
文字を教える際の理論に統一性がない傾向が強いです。
書道家(書家)と書道教室の先生を兼ねても何ら問題ありません。
私も作品販売や活動を少しずつやっていくつもりです。
ただメインはあくまで書道教室の先生です。
書道教室を選ぶ際は、芸術家ではなく教育家をオススメします。
明日、まとめを書きます。