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2020-08-21 11:00:00
理系の勉強・書道の勉強
数学の基本、1+1=2です。
小学生が解いても、高校生、大人、数学者が解いても変わりません。
足し算は100%正解が決まっているので、これが完璧に出来ないと先の勉強に進めません。
書道の基本、「三」は横線が3本書ければ文字記号としては成立します。
でも小学生、高校生、大人、シュージのセンセが書いた「三」には違いがあります。
・学んだ文字知識
・身に付けた書字技術
・積み上げた稽古量
・磨いてきた美的センス
などなど、様々な要素が「三」に反映されます。
「手本の完全コピーが書ければ100点でしょ?」という意見もあるかもしれませんが、そうでもありません。
そもそも手本にも100点は無いからです。
美には100%の正解が無いからです。
この当たり前の事実が頭の片隅に無いと、特に理系脳の完璧主義の方は稽古に苦しみます。
「先生と同じように書けない、、、」
当たり前です(笑)
同じに書かれたら、逆に困ります。
30年以上の稽古を積んできた、私の書道人生を否定しないで下さい(^◇^;)
何が言いたいかと言えば、手本をもらった課題に対して自己評価80点で満足していいよ、と言うことです。
理系脳の完璧主義の方は悔しくて仕方ないと思いますが、私と同じように書けない現状の自分を受け入れてあげましょう。
そしたらどんどん稽古を先に進めて、他の文字もどんどん学びましょう。
そんでもって1年後に、再度「三」を書いてみましょう。
一発で自己評価85点が書けるようになってます。
「三」を1年間書いたことはありませんが(笑)、100点の「三」にこだわるよりも有意義な稽古が積めると思います。
書道の稽古とは初歩レベルから高度なことまで学んだら、また1+1=2の初歩レベルに戻って繰り返し学びます。
この無限の繰り返しです。
それでも悔しくて仕方ない人は、教室稽古の回数を増やすか、自宅稽古で「三」を書き続けましょう。
・「時間とお金が…」
・「自宅では稽古する気が起きない…」
のであれば、その程度の悔しさってことです。
書道教室オープンから2年半が過ぎました。
最初からトップスピードで上手くなろうとする方のバーンアウトが最近ちらほらあったので、今回はこのような駄文を書かせて頂きました。
10段階評価中7~8の情熱で、いくらかの心の余裕があるといいですね。
習い事で大事なのはバランスと継続です。