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2020-06-19 19:00:00
絵手紙(ハガキ絵)への押印例
前回ご紹介した「多」のご依頼印ですが、さっそく購入者様が自画の絵手紙(ハガキ絵)に押印してご持参下さいました。
こういうのって、ホントに嬉しいです
(^-^)
添えられた言葉も感激です。
せっかくですので、この場を借りてご紹介させて頂きます。
まずは別の紙に押印して逆さまに貼ってしまい、再度別の紙に押印して重ね貼りしたら、また横を向いてしまった失敗例(笑)
今度は別の紙に押印してきちんと貼れましたが、まだ押印に慣れていないために若干のブレがある押印例。
右の輪郭線が霞んでいますね。
あと青色に重ねるよりも、数センチ上の余白に押せたら最高のバランスでした。
今度は色の付いた紙に押印して貼り付けた例。
なかなか面白い工夫です。
ただ茶色の紙は重くなるので、位置的には「も」の左側あたりでも良かったかなと。
最後は画仙紙ハガキに直接押印した例。
やっぱり押印は直接ハガキにした方が、軽やかさやスッキリ感があって美しいですね。
どんどん押印が上手になっています。
画仙紙ハガキは凹凸があるので、最初にしっかりと紙面を擦って目潰しをしないと、押しムラが出たり毛羽立ちが強くて上手く押印できません。
その細やかな作業中をキチンと出来た結果です。
位置的には数センチ上の花弁と花弁の隙間下に押せたら良かったかなと。
「落款(署名と印)は左下」という固定概念を捨てて、余白や全体のバランスをみながら押印出来ると最高ですね。
印の赤は小さくても非常に強い存在感を放つので、下部に押すと作品の重心を下げて、軽やかさに欠ける鈍重な印象を与えてしまいます。
、、、ということで、押印の批評をしてみました。
「生徒さんであれ、購入者様を批評するとは何事かっ!!」というご意見もあるかもしれませんが、この方は器の大きな度量のある生徒さんなので、あえて率直な意見をさせて頂きました。
心から押印の上達を願っているので。
押印って、メッチャ難しいんです。
「印面の掃除」「印泥の適切な管理」「印泥の付け方」「押印時の土台設定」「押印位置の決定」「紙面の目潰し」「適度な圧力」「紙からの丁寧な離脱」「印矩(二度押しの道具)の使い方」などなど。
そこに「せっかく描いた作品が台無しになったらどうしよう…(T-T)」というやり直しの利かない緊張感。
全てを克服するにはたくさん考えて、たくさん緊張して、たくさん押印して、経験を積むしか無いのです。
以上を踏まえて100回くらい押印したら、少しだけレベルアップできると思います。
私もまだまだ押印が下手クソです(T^T)
もっと押印して、経験を積まなければいけませんね。
そのためにも自分の印を複数所有することが、上達へのスタートラインに立つ必須条件です。
私は印の注文者様に無料で30~60分の「印面の掃除」「印泥の適切な管理」「印泥の付け方」「押印時の土台設定」「押印位置の決定」「紙面の目潰し」「適度な圧力」「紙からの丁寧な離脱」「印矩(二度押しの道具)の使い方」といった、押印の基本事項をご説明して作品をお渡ししています(希望者のみ)。
もし印注文を検討している方がいらっしゃったら、そういった無料サービスも受けられますので、その点もご考慮頂いて、ぜひ電話なりメールなりで発注して下さいね。
ちなみに春・秋の書道展覧会シーズン直前は混雑すると納期が遅れます(書道教室の合間にほるので)。
もし興味があったら、今から8月までにご注文頂けると助かります。
愉しみにしています( ´艸`)