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2021-12-22 11:15:00
推測という読解
12/1に四周年を迎えた貴拙舎ですが、そこに合わせて書いた作品がこちら。
私は普段、書を学んだことが無い方にも読める作品しか書かないようにしています。
何故なら書を学んだことが無い方は(学んでいる方でさえ)、文字が読めないと心のシャッターが降りてしまうからです。
本来は読めなくても書作品を鑑賞する方法はあるのですが、即座に「私には無理無理🙅♂」ってなってしまうからです。
それでも私が読めない書作品を書く場合、必ず解読のヒントを入れるようにしています。
今回はハンコ講座や篆刻講座を終えたばかりの12月だったので、入り口作品を篆書で書いてみました。
例えば上半分、、、
「貴」という文字は何となく楷書に近いから、これは「貴拙舎」って何となく当教室の生徒さんなら推測出来ると思います、、、出来て!(笑)
それから後半、
この文字は何となく「周」をイメージ出来ると思います、、、出来ない?(笑)
そうすると「貴拙舎〇周〇」までイメージできます。
そしてこの部分、、、
横線が4本???
ってなる訳ですが、右上を見ると
「五年目突入」って書いてあります。
ってことは「横線3本で『三』だから、4本なら『四』かな🤔」って推測できます。
この4は最古のスタイルで、今使われている「四」の篆書でもよかったのですが、面白さ優先で選択しました。
最後の文字は全く読めませんが「貴拙舎四周〇」ってきて、「五年目突入」って書いてあれば「四周年かな?」ってたどり着ける仕組みです。
こういった謎解きを繰り返す中で、生徒さんの文字読解の推測力向上を少しずつ図っているつもりな訳です。
ただ実際には、入り口作品が変わったことにさえ気付かずじまいの生徒さんも結構いますが(^◇^;)
一応毎月の思いつきのみで書いている訳ではないので、私としては入り口作品に質問してくれたりする生徒さんがいらっしゃるとメチャメチャ嬉しくなりますね。
謎解きで楽しく、書の推測力を鍛えましょう(^-^)