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2023-06-25 11:00:00
草書を捨てる
一般的に読めないくらい崩された書体は「草書」と呼びます。
楷書と違って流動性のある美しさは大変魅力的ですが、私は書道教室を開く時に「草書は捨てよう」と決めました(変体仮名除く)。
理由は、、、
●一般的に読めない文字は、すでに文字記号としての役割を失っている為
●実用的でないのに、学習の労力・時間対効果が低い為
●自己陶酔に陥りやすく、鑑賞者の立場を忘れてしまう為
●楷書の鍛錬の逃げ道になり易い為
●展覧会で入賞を狙う書道教室ではない為
といった点が挙げられます。
実際私の草書の稽古は「書譜」「十七帖」の臨書が数えるくらいで、明清の長条幅などはほぼ書いていません。
なので崩し方はどんどん忘れているし、古典の読めない文字も多々(^◇^;)
でも私は「書家」ではなく「書道教室経営者」なのでそれでよいかなと。
なぜなら生徒さんの学びの需要に、草書や展覧会競書作品制作はそれほどないからです。
もちろん草書の学びも少しは継続します。
でも需要の無い草書稽古に没頭するなら、その時間を篆刻(篆書)・写経・アート書道などに使って、特別講座のブラッシュアップを図りたいです。
これからも生徒さんを刺激する「格好いい読める文字」を追求して、需要にあった供給を目指して参ります。