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2019-04-19 16:00:00
書道教室の選び方 まとめ
●まとめ●
・入会前にキチンとした楷書をたくさん見せてくれて、
・入会後は文字の書き方を実演してくれて、
・同時に細かい解説をしてくれて、
・書道教室として適正価格で、
・生徒の上達を一番に考えてくれる教室。
すぐ長文になるクセがあるので(笑)、最初に書きました。
、、、
、、、
ごくごく当たり前のことばかりですね。
例えばこれを料理教室の選び方に変換してみます。
・入会前にキチンとした料理をたくさん見せてくれて、
自分の料理を見せない先生はいませんよね?
探す方もその先生の料理、盛り付け、セッティングセンスとか当然調べますよね?
・入会後は料理の作り方を実演してくれて、
最初に実演してくれない料理教室ってあるんでしょうか?
先生の包丁さばきとか鍋ふりを見たいですよね?
・同時に細かい解説をしてくれて、
「タタタンと切ってチャチャっと炒めて完成!」では困りますよね?(そんな料理研究家がいたような(笑))
材料の分量、カットの大きさ、火の入れ方、数値や言葉が欲しいですよね?
・料理教室として適正価格で、
あまりにも安い月謝だと「ここの食材大丈夫?」って思いますよね?
あまりにも高い月謝で野菜炒めだと腹が立ちますよね?
・生徒の上達を一番に考えてくれる教室。
チョー速い千切りとか曲芸のような鍋ふりとか、、、延々見せられても困りますよね?
変化球の独創的料理ばかりでは、料理が上達するとは思えませんよね?
料理教室だと適切に判断できるけど、書道教室だと判断基準が見えなくなる。
「近いから」「安いから」だけで自分の通う(子供を通わせる)料理教室を決めないですよね?
書道の世界には「とりあえずの先生に3年習うなら、この人!っていう先生を3年かけて探せ」みたいな言葉があります。
特に書道の稽古は「その先生の文字に似せる行為」なので、先生選び(教室選び)って相当重要なんです。
近所で10年稽古して、それから素敵な文字の先生に出会って、1からやり直すってことはザラです。
「10年無駄にした」って思うか「やっと巡り会えた」って思うかは人それぞれ。
私も「先生に習いたい!」って言ってもらえるように、頑張って稽古してます。
今回は「書道教室の選び方」ということなので、どうしても「通常の教室は~、ウチは~」みたいな比較で語ることが多めでした。
なので「他教室はダメで、ウチの教室が正解」みたいな記述が多く、ちょっといけ好かない感じになってしまったと反省しています。
(。-人-。) ゴメンネ
また昔の先生方の暗黙の了解で守られてきた、書道教室の裏側の暴露!的な要素も多かったですね
(;´▽`A``
でもホームページのヒット数を見ると、飛躍的な増加が見られました。
情報をオープンにしたがらない世界で、教室選びに困っている方が相当数いるのではないかと思います。
そういった方の参考に少しでもなったなら、今回の「書道教室の選び方」は成功です。
長文をすべて読んで下さった方たちに感謝です。
(人''▽`)ありがとう☆
で、調子に乗って明日「書道教室の選び方 おまけ」を掲載します。
えへへ(〃´∪`〃)ゞ
①~⑤以外の細かいチェックポイントを、なるべく簡潔に(笑)箇条書きにしたいと思います。
2019-04-18 18:00:00
書道教室の選び方⑤
その⑤ 先生が書道家(書家)をアピールしない教室
「書道家(書家)の定義って何でしょう?」
書道(書)って一応基本の定義はあるのですが、結構解釈の差があって(この時点で定義ではない(笑))、なかなか難しい問題なんです。
よってそちらに寄り道すると帰ってこられなそうなので、今は私の個人的な解釈(多数意見ではないです)で進めます。
私が考える書道家(書家)とは、自分の作品や活動を販売して、そのお金で飯が喰えている人のことです。
最近こそメディアの影響で、デカイ筆持って綺麗なおべべ着てバシャバシャやっている人をソコソコ見かけます。
9割方残念ですが(笑)、それで飯が喰えているなら、私は書道家(書家)を名乗って良いと考えます。
プロデューサーの意向に沿って、一般の方が何となく想像する書道家(書家)の姿を演じきっているからです。
その覚悟たるや素晴らしい。
有名になれて、ちょっと羨ましいです。
でも私には出来そうにありません。
札束積まれたらわからないけど、、、
(^◇^;)
まあ、依頼はないでしょう。
一方で伝統に根ざした素晴らしい書を書ける方でも、高校の芸術科書道教員、大学の書道講師・書道教授、書道教室の先生は書道家(書家)とは言えないと思っています。
それって教えることを主とした、書道の先生(シュージのセンセ)で飯を喰っているってことですよね?
・画家は絵を販売して飯を喰う
・料理人は飯を作って飯を喰う
・看護師は人の看護をして飯を喰う
・会計士は人の銭勘定をして飯を喰う
などなど、、、
当たり前です。
でも人に教えることをメインとしたら、それぞれ、、、
・絵画教室の先生
・料理教室の先生
・看護学校の先生
・経理学校の先生
です。
でも書道(書)の世界は不思議で、99%が自分の作品や活動を販売して飯が喰えていないのに、書道家(書家)を自称する人が多いのです。
収入の大半は書道を教えることで飯を喰っているのに、、、。
私の肩書は「書道教室経営者」です。
書道家(書家)は名乗っていません。
作品や活動で飯を喰えていないのはもちろんですが、そもそも書道家(書家)になりたいと思ったことがありません。
小学生の時からの夢が「書道教室の先生」でした。
なので、夢が叶ってしまった訳です。
もう死ぬまで「シュージのセンセ」でいられる様に、毎回指導方法を試行錯誤しています。
日々、私ではなく生徒さんが上手になるにはどうすれば良いかを考えています。
しかしながら書道家(書家)を目指している方は、書道教室をシノギと考えている方もいます。
それって「字が上手になりたいな」って思っている生徒さんにメッチャ失礼です。
そもそも書道家(書家)とシュージのセンセでは、求められるスキルが全く違います。
名プレイヤー、名コーチにあらずってやつですね。
書道家(書家)を名乗りたがる方は、あくまでも芸術家でいたいんだと思います。
なのでそういう方の教室は、いきなり個性爆発の手本だったり
(゜ω゜)エッ!!
文字を教える際の理論に統一性がない傾向が強いです。
書道家(書家)と書道教室の先生を兼ねても何ら問題ありません。
私も作品販売や活動を少しずつやっていくつもりです。
ただメインはあくまで書道教室の先生です。
書道教室を選ぶ際は、芸術家ではなく教育家をオススメします。
明日、まとめを書きます。
2019-04-17 11:03:00
書道教室の選び方④
その④ 月謝が安すぎない教室
「安いに越したことはない」という言葉があります。
そういう場面もあるかと思いますが、大人の書道教室に当てはめてみるとどうでしょう?
基本のラーメンを200円で出す所は、200円なりのなんちゃってラーメンです。
やっぱり相場の600円位は出さないと、ちゃんとしたラーメンは期待出来ませんね。
逆に600円も請求できないラーメンって、どんだけ自信無いんだよって思います。
そして、、、
基本の月3~4回稽古を2000円で行う書道教室は、2000円なりのなんちゃって書道教室です。
やっぱり相場の6000円位は出さないと、ちゃんとした稽古は期待出来ませんね。
逆に6000円も請求できない書道教室って、どんだけ自信無いんだよって思います。
そうなんです。
安すぎる書道教室の正体は「自分が教えている知識や技術への自信の無さ」にあります。
専門的な量的な勉強も稽古もしていないのは自分が一番よくわかっているから、その代わり安くするから勘弁してね。
テヘペロ(ゝω^)
みたいな感じです。
この点を公にして書道教室をしているなら、問題ないですし誠実です。
でも大方は、、、
「ボランティアみたいなものだから」
「儲けは考えていないから」
「教えることが好きだから」
と言って低価格にし、自分の勉強不足や稽古不足を隠します。
先生と呼ばれたい為に、、、
この場合、問題なのは「2000円でもちゃんとした知識や技術は教えてもらえる」と生徒さんを勘違いさせてしまう、もしくは生徒さんが勘違いしてしまう点です。
書道の半分は歴史学や文字学といった学問なので、教えるレベルに達していないと、質問に対して無理矢理ひねり出したウソが横行します。
先生も毎回「わからない」では威厳を保てませんからね。
広まってしまった代表的なウソが、、、
●硯の海(凹んだ所)に水を入れて墨をする
●小学生に、墨をつけたら一文字書くまで墨をつけてはいけないと指導
●楷書を崩して行書、行書を崩して草書という説明
などなど。
こういうウソを無邪気に教えてしまう書道教室が、私は我慢なりません。
乂-д-)
安さと人柄だけでウン十年と継続している書道教室が、書道初心者をどれだけ食い物にしてきたか。
小学生の頃に書道教室に通ったけど、ちっとも上手にならなかった、、、みたいな経験のある方は、もしかしたらその辺りに理由があるかもしれませんね。
ちゃんと勉強や稽古をして生徒さんを指導する気がない先生なら、正しい書道の発展の為に閉校して欲しいとさえ思っています。
お金はあって困りません。
正しい知識と技術を提供して、それに見合う対価を頂けばよいだけの話です。
安くても間違った知識と技術では、意味がありません。
まさに「安物買いの銭失い」です。
適正価格を考えよう!
「安いに越したことはない」に注意です。
明日にもまたその⑤を書きます。
2019-04-16 10:40:00
書道教室の選び方③
その③ 先生が課題文字の書き方を線一本から説明してくれる教室
これも書道初心者にとっては「当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、この業界は当たり前では無いのです。
通常の書道教室では、その月の決まった課題を書いて、添削してもらって、また書いて、、、を1ヶ月間繰り返します。
添削の際には修正が必要な部分を抜き出して、朱墨で書いて見せてくれます。
これは昔ながらの教授法で悪いことではありませんが、言葉足らずなことが多いです。
「こうしてここからこう来てこう!」みたいな(笑)
長嶋さんの「ビュンて来たらグッとしてバーン!」みたいなアレです。
(^◇^;)
センスある生徒さんなら分かるかもしれませんが、どうでしょう?
意味も分からずひたすら繰り返すことで、般若心経を暗唱できるようになる仏教系幼稚園生のような教育です。
頭の柔らかい小学生なら素敵だと思うのですが、大人になってこの教育は少し辛い
(T-T)
やはり漢字や言葉の意味も理解してから唱えたいですよね。
書道も一緒で、やはり大人になってからは「なぜ横線は右に上がるのか?」「なぜ最終画の横線は盛り上がって下がるのか?」「なぜ右ハライは太くするのか?」、、、などなど、理解してから書きたいものです。
こういう点を解説してくれる書道教室はとても少ないですが、文字を学ぶ楽しさが倍増すること受け合いです。
当教室では、その課題を書くための書字理論を手本を書きながら線1本1本すべて言語化して伝えます。
ここが昔ながらの書道教室の「見て覚えなさい」的な教授方法と大きく違う所です。
生徒さんは私の言葉を頭で復唱しながら書くことで、手本無しでもキレイな文字が書ける書字理論を身に付けていきます。
ちゃんと解説が聞けるかどうか、重要です。
またすぐにその④を書きます。
2019-04-15 14:30:00
書道教室の選び方②
その② 先生が書くところをたくさん見せてくれる教室
これも書道初心者にとっては「当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、この業界は当たり前では無いのです。
大御所、もしくは自分の技術に不安がある方、もしくは楽して月謝を稼ぎたい先生はなかなか見せてくれません(笑)
【貴拙舎の特色②】ページの【毛筆手本】に詳細が載っています。
最近は印刷物の手本を渡すだけ、もしくはあらかじめ書いておいた手本を渡す所も多いようです。
そこには書き方のポイント等も記載してあるようですが、それなら書道本を買えば済みます。
・「どういう姿勢と筆の持ち方で」
・「毛筆や筆管がどう動いて、どうねじれるのか?」
・「紙に触れない空中での筆や手腕の動き」
・「1本の線を、1字を、1枚をどれくらいのスピードで」
・「どこで墨を継いで、どれくらい含ませたか?」
・「どういう緩急、どういう呼吸で」
といったことを実際に「見て学べる」からこそ、書道教室に通う意義はあると考えます。
逆に目の前で手本を書いてくれない先生の所に通うメリットって何だろうと考えた時、稽古をサボらない定期性と、場所の提供、本当にその課題を書けるのか判らない先生の添削程度だと思います。
私は学生の時、先生に手本を書いていただく時間が大好きでした。
自分の為に書いて下さるライブ感は決して派手なものではありませんが、一挙手一投足を逃すまいと、通常の2倍は目を見開いてガン見していたと思います(笑)
自分が書いている所は見られたくはないけど、人が書いている所を見るってとても楽しい
( ´艸`)
音楽はズブの素人だけど「何であんな風に指が動くんだろう…」と、ピアノを弾いている手元を眺めているのは楽しい、みたいな感覚かもしれません。
ちなみに当教室では毎回新しい課題を書くので、毎回手本を書く所が見られます。
書道教室の選び方に、このライブ感は相当重要だと思います。
その③をまた書きますね。
