●お知らせ●・ブログ的独り言
2020-06-23 15:15:00
カスタマイズ
毛氈(もうせん 下敷)周りが散らかってきたので、今月初めに100均でリモコンスタンドを購入しました。
生徒さんの小筆、大筆見本、添削ボールペン、指示棒、エアコンリモコン、非接触式体温計、眼鏡クリーナー、扇風機リモコンを階段状にまとめて収納できる優れもの。
ただ1つの不満が、デザイン性の欠片も無い白いプラスチックだということ。
そこで同じく100均で購入した布地目の江戸小紋折り紙で、パッチワーク風のデコレーションを施しました。
機能性が抜群だったので、これで何の不満もございません。
大人工作、なかなか愉しいです。
2020-06-21 22:15:00
★依頼作品のご紹介…1
オープン以来、書道教室とは別に筆耕(ハガキの宛名書き)や命名書の依頼があればチョイチョイ引き受けていました。
今回の緊急事態宣言中から、少しずつですが書作品の依頼も増えてきました。
印の受注も開始したので、これを機に依頼作品をホームページでもご紹介したいと思います。
もちろん依頼者様にご了解いただけたもののみです。
今回は小中高の同級生からの依頼でした。
文字は「正射必中」。
「正射必中」とは弓道の極意を表す言葉で、「正しく矢を射れば必ず当たる」みたいな意味だそうです。
これを仕事に転じて、「キチンとした仕事をすれば、必ず結果はついてくる」という言葉。
すごくいい言葉ですよね。
この言葉を「鋭く」「キリリ」「シャープ」というイメージで書いて欲しいという依頼でした。
また今回は彼の昇進祝いなので、仕事として依頼された上記作品とは別に色紙を書かせていただきました。
同級生が最初この言葉が好きだと言っていたので、ギリギリ読めるかな?っていう崩し方で「初心」と書きました。
書家は通常、これらを額に入れて納品して仕事が完了します。
ただ私は書家ではなくシュージのセンセなので、書作品の理解を深めて欲しくて解説をお渡ししています。
その文字を書くまでに至った思考過程や文字・印の解説など、A4用紙にビッシリと文字が並びます。
ハッキリ言って自分の作品を頼まれてもいないのに解説するなんて野暮ですが、書作品の見方って教えてくれるところが無いんです。
「わかるひとだけわかればいい」っていう姿勢は粋ですが、その結果として書に精通した人は減るし、おっちょこちょいな文字の悪い意味での氾濫につながっていると思います。
町のシュージのセンセの力なんて微々たるものですが、書作品を見る楽しさを少しでも広められたらって思っています。
金額は作品形式、文字数、大きさ、表装ランクによって大きく変動します。
価格表とか作っていないので、圧倒的ザックリ感で言うと全てコミコミで3万円~って感じです。
ご依頼があればメールもしくはお電話でどうぞ。
2020-06-19 19:00:00
絵手紙(ハガキ絵)への押印例
前回ご紹介した「多」のご依頼印ですが、さっそく購入者様が自画の絵手紙(ハガキ絵)に押印してご持参下さいました。
こういうのって、ホントに嬉しいです
(^-^)
添えられた言葉も感激です。
せっかくですので、この場を借りてご紹介させて頂きます。
まずは別の紙に押印して逆さまに貼ってしまい、再度別の紙に押印して重ね貼りしたら、また横を向いてしまった失敗例(笑)
今度は別の紙に押印してきちんと貼れましたが、まだ押印に慣れていないために若干のブレがある押印例。
右の輪郭線が霞んでいますね。
あと青色に重ねるよりも、数センチ上の余白に押せたら最高のバランスでした。
今度は色の付いた紙に押印して貼り付けた例。
なかなか面白い工夫です。
ただ茶色の紙は重くなるので、位置的には「も」の左側あたりでも良かったかなと。
最後は画仙紙ハガキに直接押印した例。
やっぱり押印は直接ハガキにした方が、軽やかさやスッキリ感があって美しいですね。
どんどん押印が上手になっています。
画仙紙ハガキは凹凸があるので、最初にしっかりと紙面を擦って目潰しをしないと、押しムラが出たり毛羽立ちが強くて上手く押印できません。
その細やかな作業中をキチンと出来た結果です。
位置的には数センチ上の花弁と花弁の隙間下に押せたら良かったかなと。
「落款(署名と印)は左下」という固定概念を捨てて、余白や全体のバランスをみながら押印出来ると最高ですね。
印の赤は小さくても非常に強い存在感を放つので、下部に押すと作品の重心を下げて、軽やかさに欠ける鈍重な印象を与えてしまいます。
、、、ということで、押印の批評をしてみました。
「生徒さんであれ、購入者様を批評するとは何事かっ!!」というご意見もあるかもしれませんが、この方は器の大きな度量のある生徒さんなので、あえて率直な意見をさせて頂きました。
心から押印の上達を願っているので。
押印って、メッチャ難しいんです。
「印面の掃除」「印泥の適切な管理」「印泥の付け方」「押印時の土台設定」「押印位置の決定」「紙面の目潰し」「適度な圧力」「紙からの丁寧な離脱」「印矩(二度押しの道具)の使い方」などなど。
そこに「せっかく描いた作品が台無しになったらどうしよう…(T-T)」というやり直しの利かない緊張感。
全てを克服するにはたくさん考えて、たくさん緊張して、たくさん押印して、経験を積むしか無いのです。
以上を踏まえて100回くらい押印したら、少しだけレベルアップできると思います。
私もまだまだ押印が下手クソです(T^T)
もっと押印して、経験を積まなければいけませんね。
そのためにも自分の印を複数所有することが、上達へのスタートラインに立つ必須条件です。
私は印の注文者様に無料で30~60分の「印面の掃除」「印泥の適切な管理」「印泥の付け方」「押印時の土台設定」「押印位置の決定」「紙面の目潰し」「適度な圧力」「紙からの丁寧な離脱」「印矩(二度押しの道具)の使い方」といった、押印の基本事項をご説明して作品をお渡ししています(希望者のみ)。
もし印注文を検討している方がいらっしゃったら、そういった無料サービスも受けられますので、その点もご考慮頂いて、ぜひ電話なりメールなりで発注して下さいね。
ちなみに春・秋の書道展覧会シーズン直前は混雑すると納期が遅れます(書道教室の合間にほるので)。
もし興味があったら、今から8月までにご注文頂けると助かります。
愉しみにしています( ´艸`)
2020-06-17 14:00:00
●印受注●
10年以上前から別教室で絵手紙を習っている生徒さんがいます。
数年前から「絵手紙に使える印をほって欲しい」という依頼を受けていました。
先月末に私の中で篆刻ブームが湧き起こって、ようやくほることができました。
印の頭に獅子がほられた、少しだけ良い印材です。
耐水ペーパーで磨きがかかってます。
印面をぶつけると欠けてしまうので、それを保護するキャップ(袴はかま)も手作りです。
既製品ではありますが、印箱に入れてさらに全体を保護しています。
一文字「多」です。
朱肉(印泥)は左が「光明」という朱色系、右が「美麗」という赤黒系で押しました。
文字のデザイン(印稿)は、昔の上手な篆刻家を参考にしました。
印面は9ミリ四方で、文字と枠を残してほり進める朱文(文字が赤くなる)のスタイル(↓朱文と白文の一般イメージ画像)。
もちろん私は篆刻専門の達人ではありません(私の篆刻経歴は↓からどうぞ)。
https://kisetusya.com/info/3332972
ただ絵手紙コーナーで売っている2000円前後の出来合い印や消しゴムハンコよりは雰囲気が出るかなと思います(↓消しゴムハンコやスタンプの一般イメージ画像)。
書道人口に対して篆刻人口が少なすぎるので、印を持っていない、あるいは1つしかないから同じ印しか押せなくて困っている方も多いと思います。
かといって、有名篆刻家に発注する勇気と予算を持ち合わせている方もなかなかいないと思います(^◇^;)
作品スタイルや大きさによって、印も最低3~4種類位は使い分けたいですよね。
作品に押された印を見れば、その人の美意識が一発で丸わかりって言われますから、、、。
(||゜Д゜)ヒィィィ!
実は私も展覧会では要チェックしてる部分です(-_☆)
スーパーA級の技術は持ち合わせていませんが、絵手紙や地元の書道展に出品する落款印・引首印であれば対応は出来ると思います。
印の発注を前提であれば、色々とご相談にも乗らせて頂きます。
初歩的な質問やヘンテコな質問も大歓迎です(笑)
もし注文したい方がいらしたら、ぜひご連絡下さいね。
印材の質、大きさ、文字数、印材磨き、キャップ(袴はかま)や印箱の有無などで価格は変動します。
朱文・白文とザックリした雰囲気のご希望だけ伺って、あとはおまかせでやらせて頂きます。
ざっくり言うと、5000~10000円って所です。
既製品と大先生の間の価格です(大先生はもっと高いか(笑))。
もし「高っっ!」って感じたら、まだ自分の印購入時期ではないと判断していいと思います。
良い悪いではなく、印にそれほどの価値を感じていないということです。
印の細かな複数の作業工程を時給換算すると、私にとっても割のよいアルバイトではありません。
でも印を使い分ける愉しみを皆さんに知って頂きたい、という気持ちがあります。
受けたからには魂込めてほりますからね(^-^)
気軽に印の注文もできる街のシュージのセンセ、って思ってもらえたら嬉しいです
(*´∀`)
2020-06-15 17:10:00
休校総括
貴拙舎が再始動して半月。
みんなで稽古する楽しさを再認識させられました。
再始動して私の手本が下手クソになっていては洒落にならないので、休校中も週5日で自分の稽古は欠かしませんでした。
自信満々で再始動しましたが、問題点も見えてきました。
手本は書けるけど、手本を書きながら解説が出てこない
(^◇^;)
やっぱり書家とシュージのセンセは必要とされる能力が違っていて、しゃべりながらの稽古が必須だなって思いました。
ホラー過ぎて、見せられませんが、、、。
((((;゜Д゜))))
でも休校によるプラスもあって、普段は少ない通信添削の経験を積むことができました。
2カ月で届いた郵便は55通で、17名が参加してくれました。
毛筆作品選別→朱墨添削→手本書き→解説記入→ペン字添削→お手紙→梱包→投函
という流れで、一通あたり90分位かかってます。
一対一のマンツーマン稽古をしているのと一緒で、銭勘定的には大赤字(笑)
でも緊急事態宣言の最中に稽古を継続してくれる生徒さんの気持ちに感激して、そんな銭勘定は何処かへすっ飛んでました。
筆の動きを見せずに伝達できる言葉や表現をどう紡ぎ出すか、大いに勉強させて頂きました。
「コロナ休校があって良かったな」って思えている今の自分が、少し誇らしいです
(๑´ڡ`๑)